「西洋の驚異」と称される、中世以来の由緒ある巡礼地、ユネスコの世界遺産に登録されているモン・サン・ミシェルには、世界中から大勢の人々が訪れます。708年に聖ミカエルに献堂された、モン・サン・ミシェルは、今日、フランスで最も多くの人々が訪れる史跡です。見事な天然の湾の中にそびえるモン・サン・ミシェルは、岩山の島の頂上に立つ修道院と、城壁に囲まれた中世の城塞都市で、感嘆と賞賛を引き起こします。街の入り口にある堅固な城門をくぐると、御影石で作られた古民家、美術館やみやげ物店が並ぶ大通り(グランド・リュ)が目に入ります。オムレツで有名なレストラン「ラ・メール・プラール」も、いつも賑わうこの通りにあります。グランド・リュの坂と聖域に続くグラン・ドゥグレの階段を上ると、次は修道院の見学です。
付属教会の塔がそびえ立つ、モン・サン・ミシェルのベネディクト会修道院は、11世紀から16世紀の様式が織り交ざる素晴らしい建築物です。11世紀のロマネスク様式の付属教会、修道士の遊歩廊、ラ・メルヴェイユと呼ばれる3つの階を占める食堂、貴賓室、司祭室、回廊、騎士の間、貯蔵室の6つの部屋から成る建物の部分は、宗教建築の見事な傑作です。
見学の後は、修道院の下の、城壁の上の通路も是非歩いてみましょう。そこから、中世の城塞都市の住居と湾の素晴らしい風景を眺められます。